2023/06/14

大珉軒@愛知県名古屋市西区

 ●広東麺650円。


名古屋市西区の昭和の残骸シリーズ。今回は喜多八食堂のすぐ近くにある大珉軒さん。外観は少し手入れをして以前ほど古びた感じは薄れたが、店内の猥雑さとメニュー書きの多さに圧倒される。ノス系ボサウマ店として知名度があり、なおかつ熱狂的なリピーターも多い日式中華店。先週久しぶりに行ったら、店内満席だったので他店に切り替えていた。気合を入れなおして別日に再トライ。

この日は少し遅めの昼だったこともあり、先客後客ゼロ。メニューが多いので迷ったが、最近ハマりつつあるあんかけ系の広東麺を注文。冷蔵庫から何かを取り出し、料理を始める年配の店主さん。そんなに時間はかからず提供。具材が多く、見た目のイロドリも美しい。まず特筆すべきは食材の量だ。メインの海老をはじめ、白菜、ニンジン、シイタケ、マッシュルーム、ピーマン、ナルト、かまぼこ、タマネギ、青菜…と十種類を超える。麺はヤワヤワだが、煮込まれた食材と餡かけの相性が良く、するする喉を通る。あまり時間がかかっていなかったのに、白菜などがやわらかかったのはどういう仕掛けだろう。仕込み済みの食材が一定数あるのかもしれないが、やさしい味付けで料理に一体感を覚えた。

最近見ているYOUTUBEで小沢仁志の町中華シリーズがあるのだが、そこで彼は「町中華で一番好きな料理が広東麺」という。少し前まであんかけ系にさほど興味がなかったのだが、龍貴@愛知県名古屋市西区で開眼してから、その言葉が思い出されるようになった。若い時はラーメンはジャンクなものと思い込んでいたし、野菜たっぷりのものをわざわざラーメンに求めてはいなかったが、歳をとってきて、さすがに自分の嗜好にも変化が出てきたのかもしれない。

ともかく、非常に印象に残る一杯だった。食べ終わったすぐ後に「また食べたい」という思いが渦巻いているので、近いうちにまた行くだろう。メニューの多い店なので、天津麺やワンタン麺など、いろいろ試してみたくなった。

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